1月誕生会で食べた「松風焼き(まつかぜやき)」のレシピを紹介します。

今年の誕生会はちょうど小正月の15日だったので、おせち料理のひとつである松風焼きを食べました。

松風焼きは鶏ひき肉をみそで味付けし、上にケシの実やごまをふって焼いた和風ハンバーグのようなものです。

今回はレシピの他に「松風焼き」の名前の由来についても紹介しています。ぜひ読んでみてください。

【材料(4人分)】

・鶏ひき肉  250g

・木綿豆腐  200g

・玉ねぎ   150g1/2個

・人参    100g2/3本

・生姜   少々

・パン粉  50g

・砂糖   10g(大さじ1)

・みそ   25g(大さじ1.5)

・しょうゆ 10g(小さじ2)

・白いりごま 10g

【作り方】

①玉ねぎ、人参はみじん切り、生姜はすりおろしておく。

木綿豆腐はかるく水を切っておく。

②ボールに白いりごま以外の材料をすべて入れ、粘りが出るまでよく混ぜ合わせる。

③オーブンシートを敷いた鉄板に②を平らになるように敷き詰め、表面にごまをふりかける。

④170℃に予熱したオーブンで30分程度焼いてできあがり。

 

この日のお汁は「みぞれ汁」でした。大根おろしをみぞれに見立てた冬らしいお汁でした。

 

 

~松風焼きの名前の由来~

松風焼きの「松風」は能の「松風」という話に由来します。(所説あります)

昔、平安時代に在原行平という男性が松風という女性と須磨の浦という場所で恋に落ちました。ところがある日、行平は都に帰らなくてはならなくなりました。松風は行平がもう帰ってこないと知りながら、須磨の浦の1本の木を行平だと自分に言い聞かせたそうです。

この様子を「松風ばかりで(須磨の)浦さびし」と表現しました。

一方この料理ですが、表面はケシの実やゴマで飾ってありますが、裏(浦)には何もついていなく寂しいものです。そこから、裏(浦)さびしい=「松風」と命名されました。

ではどうしてお正月にそんなさびしい料理を食べるのでしょうか?

それは「裏がない」=「かくし事がなく正直な様子」を表すからです。今年1年、悪いことをせず、まっすぐに生きていきましょうという思いが込められています。