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ご利用者様からの質問

みんなの広場

当センターのホームページをご覧いただきましてありがとうございます。 おかげさまを持ちまして、多くの方から閲覧いただくとともに、義肢装具に関するお問い合わせ等のメールをたくさん頂戴いたしました。 いただいたメールの中から主なものをご紹介いたしますので参考にしていただければと思います。 なお、お問い合わせの内容は、いただいたメールを参考に当方で作成いたしました。

義足について
Q. 大腿を切断し、現在、吸着式ハードソケットを利用しています。 切断した大腿の状況が普通の人よりも悪く、最近、ソケットがあわなくなり、何かいいものはないか教えてください。
A. 現在使用しているハードソケットは、断端の形状の変化(立位、座位等)に追随しませんから、空気が入り、抜けやすくなります。 その点、吸着式2重式ソケットでは、内ソケット材料がフレキシブルなサーモプラスチックを使用しているため、断端の変化への追随性が高くなり、皮膚に貼りついた状態が維持できます。
Q. そろそろ新しい義足を作りたいと思っています。今回は、インテリジェントを作りたいのですが、何かアドバイスでも頂ければ幸いです。
A. 膝継手の種類は、多種多様であるのが現在の状況です。インテリジェント膝継手もその中の一つです。 最大の特徴は、使用する方の歩く速さに応じて空気圧が変化し、より自然な歩容を得ることができます。従って、ゆっくり歩きから、早歩きまで幅広い歩行が可能な方には有効となります。日常生活で比較的よく歩かれる方に向いているといえます。 判定は、装着される方の能力に応じた適切な指導がされていますから、相談の際にはご自分の生活習慣についてもあわせて希望を述べてもよいかと思います。
Q. 現在2才の子供で、歩くとき膝の曲がらない義足を使っていますが、絶対に、幼児の膝が曲がる義足は不可能なのでしょうか。 何とか世界で初めてでもいい、子供の膝の曲がる本義足を作ってやりたいと言う希望を持っております。ご相談にのって頂けないでしょうか。
A. 歩く時にひざが曲がる(遊動式)膝のパーツは、小児用パーツで可能と思われるものが2種類ほどあります。 しかし、足の長さ及びパーツの組み合わせた長さのバランスもありますので、特に膝から下の長さが18cm以下なら選択肢は2種類、13cm以下なら1種類とお考えください。 具体的には、義肢装具士に相談してください。
Q. 私は在日カザフスタン共和国大使館のアドバイザーをしております。大使館より、カザフスタン本国に居る者が、日本の進んだ技術の義足を装着したいと望んでおり、どのような義足がどのくらいの価格で製作できるのか、また、装着の方法はどうするのかなどについて調べるよう依頼されました。 私自身義足についてまったく無知なため、インターネットのホームページを通じて貴財団のセンターを紹介していただいた次第です。 恐れ入りますが、義足の種類、価格、装着方法などを教えていただきたいので、よろしくお願いします。
A. メール拝見しました。 ご本人の状況を拝見しないと何とも言えない面もあり、パンフレットなどがお手許にないので分かりづらいかもしれませんが、ご説明します。 まず、大腿切断(膝上切断)の義足には2つのタイプがあります。その1 ソケット(切断部を挿入するところ)が吸着式(suction socket)のタイプ (1)皮膚に直接ソケットが張り付くことで、腰や肩からバンドで吊る必要のない比較的新しいタイプのもの (2)価格は50万円~100万円くらいです。 その2 ソケットに切断面部を差込み、腰や肩からバンドで吊るタイプ(conventional type) 価格は25万円~45万円くらいです。 義足は特に膝のパーツ(6万円~40万円)に何を選ぶかによって価格が大きく変化します。最近では、日本で開発されたマイコン制御のインテリジェント膝(40万円くらい)もあり、使用される方の運動能力等によりパーツは決まります。 いずれにしても、私どものホームページだけでは不十分だと思います。当センターには実物もありますので、一度ご覧いただいた方が分かりやすいかと思います。

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義手について
Q. 私はプレス事故により右手示指を挫滅しました。切断にはならなかったのですが、第二関節の骨を摘出したため、もとより1.5cmくらい短くなってしまいました。 通常であれば指先だけの義指で済むと思われるのですが、潰されてしまったため、残った部分もあまりきれいな状態ではないので、その部分も義指で覆いたいのですが、そのようなことは可能ですか。
A. 通常、この部位での切断では、指キャップ式の義指を製作します。ただし、この形の義指を装着すると、少し断端が締め付けられる状態になるので、もし残った部分に痛みやしびれがある場合は、装着が困難になることも考えられます。また、断端の状態によっては、反対側の指と比較して、全体が太く見えてしまうということもあります。 これらの点をクリアーしていれば、指先だけであっても義指を装着することは可能であると思います。 お近くにお住まいなら、当センターにおいでいただければ、状況を拝見したうえでもっと具体的なお話しができると思います。
Q. 電動義手のページを見ました。現在先天性欠損の子供を持っています。 訓練に通っている病院の先生から、もし将来、電動義手を使用するつもりなら早めに訓練をした方が良いとの意見をいただきました。 日本での電動義手の状況を教えてください。
A. ごらんになった電動義手のパンフレットはたぶんドイツのオットーボック社のものだと思います。 将来的に電動義手を使用するつもりであるなら、早期に訓練なさった方がよいと思います。 電動義手は、筋肉の収縮によって手の開閉動作を制御します。それを行うためには、断端の筋肉を萎縮(筋肉が細くなってしまうこと)させてしまわないことが必要です。 また、電動義手は他のタイプの義手と比較して重くなってしまいますので、その点からいっても筋肉の萎縮はできるだけ避けた方がよいと思います。筋肉は使わないと萎縮してしまうので、できるだけ筋力トレーニング等を行うことをおすすめします。 電動義手は今日では、ごく一部の限られた方にのみ使用されているのが現状です。それには、交付に関する問題、義手そのものに関する問題、その他様々な要因が考えられます。
Q. 私は左手首の関節の少し先から先天的に欠損しております。関節はありますので手首は動きますが、手を握ったり開いたりできる筋電義手を装着は可能でしょうか。 可能であれば、製作までの流れを教えてください。
A. 手首より先の先天的欠損ということですが、残存している手の長さによっては筋電義手の装着が可能となります。 以前は筋電義手は手首の長さまでのパーツしか市販されておらず、断端の長さによる制約がありましたが、一昨年、手首より先の長さに対応したパーツが市販されました。しかし、残存している断端の長さによっては、反対側(健側)よりも長くなってしまうことがあります。 製作までの流れとしては、まず、筋電義手が対応可能かどうかの検査が必要になります。すなわち、筋電位が皮膚表面から採取可能かどうか、また、手先の動きを制御するために、開く側と閉じる側の筋電位がそれぞれ独立して制御できるかどうか(これを分極といいます)などをチェックしなければなりません。 これらを検査しなければ、筋電義手が使用可能かどうか判断できませんし、それらを踏まえたうえで、初めて製作するかを判断します。 当センターではそのための計測機械を常備しておりますが、最寄の義肢装具製作業者が常備しているかどうかお調べいただかなければなりません。 費用に関しては、総額約110~130万円程かかります。身障法による製作ができないわけではありませんが、許可されるかどうかはこちらで判断することができません。場合によっては全額自己負担となることもあります。詳細に関しましては、管轄する福祉事務所にご相談ください。 製作期間は、大体2~3ヶ月かかることが予想されます。
Q. 医師をしている71歳の夫が、右手第2・3・4指に放射線照射による皮膚癌ができて、右前腕3分の1の肘部から15センチの個所で切断手術を受けました。その後、右腋下リンパ腺かくせい術を受けました。まだ右腕にピリピリとしびれが残っているとのことです。 前腕を切断した人の義手について詳しくお知らせください。
A. 右前腕を切断されたと言うことですが、71歳という年齢を考慮しますと、一般的には装飾用の義手が処方されると思います。 装飾用の義手は軽量で装着も簡単ですが、指が動いたり、物を掴んだりはできません。したがって、生活動作の殆どは左手を使用することになります。 また、ご本人の意欲が高い場合は、指が動いて物を掴んだりできる能動義手の製作も可能です。能動義手には、自分の肩や肘を動かして、それをワイヤーで力に変えて指先を動かすタイプのものと、最近話題になっている筋電義手とがあります。 どちらも義手の適合や装着動作の訓練は、作業療法士、義肢装具士、リハ医などの専門家によるリハビリが必要で、使いこなすまでには2~3ヶ月の訓練が必要かと思われます。 当センターには、様々なタイプの義手がありますので、術後の状態が一段落した時点で見学にいらしてみてはいかがでしょうか。 いずれにしても、現在入院されている病院の医療スタッフに、義手の必要性について相談されてみてはいかがでしょうか。
Q. ホームページを拝見いたしまして質問させていただきます。 1ヶ月前に20歳の大学生の弟が、車の事故のために右腋下から切断しました。まだ入院中ですが、そろそろ具体的に復帰のことを考えないといけない時期になりました。 このようなことはもちろん初めてのことであり、誰に何を聞いたらよいのかも分かりません。 具体的にどのような義手があるのか、入手方法、値段、製作期間、訓練期間はどの程度必要なのでしょうか。
A. 義手の種類には装飾用、能動用、作業用があり、これらについては私どものホームページに掲載しておりますので、ご参考になさってください。 どれにするかについては、利用される方の運動能力や、どんなことをやりたいかによって決まってきます。 どのような義手がよいのか、どんな訓練が必要なのかなどは、病院の整形またはリハビリの医師や理学療法士、作業療法士に尋ねられるのが一番だと思います。 義手の製作については、病院にはだいたい義肢装具製作業者が出入りしていると思いますので、製作に関することはそちらにお聞きになってはいかがでしょうか。 もし出入りしていないようでしたら、私どものセンターでの製作も可能ですからお問い合わせください。
Q. 左前腕を切断し、現在「国立がんセンター」に入院しています。 義手を探しており、インターネットで貴センターのものを拝見いたしました。 装飾用義手で、可能な限り本物に近いものを希望しています。価格等を含めて、何らかの情報をいただければと思います。
A. メール拝見しました。 一般的に切断後の断端は浮腫のため大きく膨らんだ状態にあります。これは包帯を巻くことで、本来の大きさに近づけていきます。また、手術跡や痛みの治癒を見計らって、初めて義手(治療用)の製作となります。その時期は担当医が判断します。 治療用義手は保険で作ることになりますから、代金は一時本人が立て替えることになります。 数ヶ月後に断端が成熟して一回り小さくなったら、本義手を作りますが、この本義手は身体障害者福祉法等により、区、市、町、村を窓口に支給されます。 装飾用義手は、外側に被せるゴム質のコスメチックグローブの材料により価格が変わります。スタンダードな塩化ビニール製の場合、義手1本の価格は10万円から15万円程度です。リアルな質感をもつシリコン製のコスメチックグローブを使用すると20万円から25万円程度となります。 断端が成熟するまでの数ヶ月の使用と、現金立替払いを考慮すると、治療用は前者でもよいのではと思います。本義手製作の際にシリコン製を希望するのが得策ではないでしょうか。もちろん最初から、装飾性の優れたシリコン製コスメチックグローブを使用することも可能です。

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装具について
Q. 扁平足を矯正する装具というのはあるのでしょうか?もしあれば是非教えて下さい。
A. 扁平足の矯正についてはアーチサポートなどの足底装具があります。 ただ、扁平足というのは簡単にいいますと土踏まずが消失した状態をいい、この状態には、先天性のものと後天的なものとがあります。 先天性の場合には、小児の頃より時間をかけて矯正すれば治る可能性があるといわれています。 後天性の場合は、アーチサポートなどの足底装具を使用し、土踏まずを支えて骨の並びを正しくすることにより、足への負担を軽減できる場合があります。 具体的には、一人ひとり足の状況が異なりますので、最寄りの総合病院や整形外科にご相談いただくのが一番かと思います。
Q. 脳梗塞のため、歩行時に足首が下がり困難しております。 参考写真にあるような、プラスチック製の靴が履けるような装具はどうすれば購入できますか。 今まで保険で2・3個作ってもらったのですが、どれも靴が履きづらく困っています。
A. 装具は、基本的には、その人の症状に合わせて医師が処方し、その処方に基づいて装具製作業者が製作することになっています。 靴が履ける装具をご希望でしたら、その旨医師に話して処方していただいたらいかがでしょうか。 また、装具を装着したまま履けるリハビリシューズ(パートナーシューズ、オルトアルファー等、左右サイズ違い可能)もありますので、病院の医師、理学療法士、装具製作業者に相談してみてはいかがでしょうか。

このコーナーはみなさんからお寄せいただいた義肢装具に関するご意見や、お便り、情報等を掲載していきたいと考えております。 また、より一層の充実を図りたいと考えておりますので、いろいろなご意見、お便り、耳寄りな情報をお寄せください。